「傷んだサイディングを安く直してほしい」。建て主からの要望に、住宅実務者が頭を痛めている。理想は「部分張り替え」だが、多額の工事費がかかるうえ、その部分の模様が変わるので簡単には踏み切れない。窯業系サイディングのシェアが急拡大したのは1990年代。その時代の住宅が、これから本格的な補修時期を迎える。耐久性、美観、経済性の三拍子そろった補修方法は何か。現場の試行錯誤が始まっている。
目次
- 実状編 サイディングの腐朽を止める裏技
- 解説1 90年代の新築が張り替え時期に
- 対策編 シーリングの工事品質が寿命左右
- 解説2 金属系サイディングはさびに注意