大地震に備えるには、耐力壁の量を増やすことが欠かせない。品質確保促進法に基づく住宅性能表示制度の耐震等級3に取り組むことは一つの方法だ。だが、熊本地震の被害から、単に等級3にするのでは駄目な場合があることが明らかになった。震度7に襲われても住み続けられる住宅にするために、等級3に加味したい四つのポイントを提言する。
目次
- 益城町2000年基準の17棟 倒壊・全壊の要因は複数の要素が絡み合う
- 提言1<壁量> 余力抜きで等級3の1.39倍
- 提言2<直下率> 上下の耐力壁つなげて地震力を伝達
- 耐震基準 建築基準法の大規模地震の想定は? 400ガル、震度6弱~6強が目安
- 提言3<金物> 施工ミスと金物の選定に注意
- 提言4<筋かい> 2Pをやめて面材で押さえる