熊本地震以来、繰り返しの地震に備える意識が高まっている。その対策の一つとして注目されているのが制振システムだ。だが、市販されている制振システムの中には「粗悪品が存在する」と識者は語る。曖昧な基準で製品を選んでいると、“効かない制振”で家づくりをしてしまいかねない。良しあしを見極めるために、システム全体、制振装置、配置・設計の三つのポイントを押さえておこう。
目次
- 熊本地震 本震に気付かず子供は安眠
- システム全体 層間変形75分の1以前の効きが重要
- 制振装置 部材特性を考慮しない製品は論外
- 配置・設計 基準ぎりぎりとせず制振壁は余力に
- 他社の動向 ローコスト住宅でも制振求める顧客